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Tuesday, November 13, 2007

ちょっと重い気分の日

テレビで、日本の漁師がイルカを捕獲し、その処理をしている。その海辺は血で赤く染まっている。そこへイルカを守る団体と名乗るアメリカ人たち45人がサーフボードに乗り、猟師たちに訴える。

「イルカを殺さないで、頭のいい動物なんだから」と英語で。

猟師たちは

「仕事だぞ、邪魔するな」

と、日本語で言いながら長い棒でサーファーたちをつつく。二組の意見がいつまでも平行線なのは、その言葉だけでなく、目を見ればわかる。言葉は通じなくても、話は通じている。

いつか他の番組で、やはり日本の漁師がイルカを殺すところを見せた。それはアメリカ人のカメラマン。彼は何年もイルカを守ることを訴え、ドキュメンタリーを作った。そこの漁師は終いには漁師を辞め、イルカを観光客に見せる、と言う仕事に変わった。ほっとした。

私はイルカが好きだ。嫌いな人なんかいるんだろうか。でもこれをアメリカで見ているとつらい。いくらここで暮らしていても、私は日本人だから。日本人だからは日本のことが悪く言われるとつらい。これはどの国でも同じじゃないかと思う。

気の弱い私は心の中で、

(じゃ、中国のサルの脳を生きたまま出すレストランはどうなるの?

(韓国の犬のレストランは?

(エスキモーたちは今もアシカとかとって食べるよ)

(牛肉は? 牛だって頭のいい動物よ。毎日、いっぱい殺されてるよ)

解決法が見つからない。苦し紛れにこう言うしかできない。挙句の果ては人間の罪深さを嘆く、いや欲深さと言ったほうがいいかも。

暗い話でごめんなさい。それでも付き合ってくれてありがとう。

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